スタートは周りより遅いと思う
そのあとすぐ追い上げる
風になった感じがする
この感じが好きだ
ゴールまで一気に走りこんだ
短いようで長い距離
たまんねー!
速報のタイムは11秒33
自己ベストが出たと思ったけど、
受験の鈍りがまだあるのかな
「すっごく速かったね♪」
荷物持ちに来てくれた永崎が可愛く言った
「ありがと、でも100は奏太と流希の方がはやいよ~」
ジャージにウインドブレーカーにベンチコートを着ながら答えた
まだ風が寒い
「へー!!
あ!唯~荷物多いね」
「百瀬と秋風二人分だからね…」

