甘い口付けで、捕らえて

「本当は桃から言わせたかったんだけどな。

まぁ、いいや。もう我慢できねぇから言う。



――桃、好きだ。」





「う、そ………。」



「ほんとに決まってんだろ。」



せっかく止まった筈の涙が、零れた。


涙が秀ちゃんの制服のシャツを濡らしていく。