甘い口付けで、捕らえて




女の子たちに囲まれている秀ちゃんを思い出し、顔を俯かせる。


私が好きなんて、言うのはきっと迷惑だ。


だから、必死にこの気持ちを抑えようとしてるのに…。


いっつも秀ちゃんは私に近づいてくる。



「あのさー。何で俺がわざわざ偽りの笑顔浮かべて、女に囲まれてんのか分かる?」


「…?」



偽りの笑顔?


私がわからなくて、首を傾げた。