甘い口付けで、捕らえて




秀ちゃんはムッとしたように眉を上げた。


「近藤なんて知らねぇよ。つーか、俺に彼女なんていねぇし。」


「えぇ!?」


「今も、今までも彼女なんて作ってねぇよ。」


「う、そ……。」



てっきり秀ちゃんに彼女が出来たのかと、思ったのに……。


足から力が抜けてしまい、がくん、と床にしゃがみこんでしまった。