さっ、ケーキ食べよ~ いつの間にか、その声の主は調理台に戻ってケーキを切っていた。 あたしは口をあんぐりと開けたままだった。 「はい、どうぞ。」 「…いただきます。」 テーブルに置かれたケーキを食べる。 「どう?おいしい?」 「うん。おいしい。」 よかった~と嬉しそうな顔で言った。 さっきまで言ってた言葉は本当になのか…? 疑ってみたが、時間はまだたあるだろう、と思い、様子を見ることにした。 という訳で、あたしは 多分、嫌いな妹の様子を見るという任務が出来たのだ。