そこまで走っていたのかと思いながら、その教室がまだ電気がついている事に気が付いた。







「誰かいるのかな…?」








ガラガラ・・・









そっと調理室のドアを開けると…















「! 育ちゃん!?」







そこにいたのは、少し驚いた顔をした蒼葉だった。







そういえば、今朝に今日は…








「…調理実習って言ってたね。」







「うん!大きなケーキ作ったから食べきれなくって!あっ、もしよかったら育ちゃんも食べてくれない?」







そう言い、蒼葉はケーキがある冷蔵庫に指を指した。