―――・・・
「オイオイオイ…何だったんだあれは…?」
「ビッチのクセに純情ぶってんじゃねーって感じ。」
「まぁ、結果はダメだった。約束通り金やるよ。…って…オイ…?」
「………」
走り去って行ったあたしは、このあとの板橋君の事なんて全く考えていなかったんだ。
下校時間をとうに過ぎてしまった学校の廊下は、夕日を浴びすぎて、オレンジ色に染まっていた。
突然の嘘告白は、運動不足のあたしのためのものだったのかな…?
そんな事を思ってしまった。
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