『もしもし?』


「もしもし、お母さん?私…朱莉」


『朱莉?どうしたの?』


「うん…もう大丈夫だけど、発作が出たの。私続けたいし、先生もいいって言ってくれてるんだけど…」


『どうせ続けるんでしょ?気をつけてよ?』


やっぱりお母さんは私のことをよく分かってる。


「うん…ごめんなさい。それで…」


私は春香のことを聞こうとした。


『ん?どうしたの?』


でも、やっぱり聞けない。


「ううん、何でもないの。先生から電話借りてるからもう切るね?」


『ちゃんとお礼言ってよ?』


そう言ってお母さんは電話を切った。