タイトルなしの物語



「だいぶ落ち着いた…」


俺は、救急センターの前で、呼び出した紫苑と瑞恵と話している。


朱莉は今は普通に呼吸をしていて、疲れて寝ている。


今まで2日連続で発作が出たことはない。


「…そんなに傷ついてたんだ」


紫苑も俺と同じことを思ったみたいだ。


「太陽…大丈夫?」


瑞恵は珍しく俺を心配してくれた。


「大丈夫じゃ…ない」


光野への怒りが治まらない。


「思ったんだけど、光野は朱莉が過呼吸起こしたこと知らないんじゃない?」


瑞恵がそんなことを言った。