タイトルなしの物語



俺は朱莉の言葉を聞いて、決心した。


「どうやったら笑えるの?」


すると、紫苑と朱莉が近づいてきたかと思うと、俺をこそばした。


「うわぁ!やめて…あはは」


俺は初めて笑った。


それも、声を上げて。


その日、俺は家に帰ってからも笑った。


「太陽…笑ったの?」


母さんは俺が生まれて初めて笑ったことに、涙を流して喜んだ。


そして、じいちゃんとばあちゃんにも電話で報告してた。


父さんは俺をキャッチボールに連れ出してくれた。


それまでが幸せじゃなかった訳じゃないけど、その日を境にもっと幸せになったんだ。