「じゃあ、もうすぐお母さんがお迎えに来るから私服に着替えなさい」


お医者さんはそう言って部屋を出て行き、入れ代わりに紫苑と太陽が入ってきた。


「あいつ話長い…」


2人とも待ちくたびれたように椅子に座った。


「あの…今から着替えるんですけど」


私が言うと、2人はきょとんとした。


「今更何言ってんの?」


「そうだよ。俺ら幼馴染じゃん」


いやいや…そういう問題じゃないから。


私は2人の背中を押して追い出した。


いくらなんでももうそれなりの年齢なんだから…。