「正直年齢なんか良くね?」
「つか、かわいいし」
訳の分からない会話が目の前でされていた。
私は恐怖で体が震えて、反抗するどころか呼吸することもままならなかった。
「大丈夫?」
私の顔にあごを当てたままの人は何か面白い物を見ているように言った。
「なぁ、こいつやばくね?」
他の2人のうち1人が私の異変に気づいて少し焦った。
私は完全に呼吸困難になっていて、涙も出ていた。
「何やってんだよ…」
「…朱莉!?」
私たちの様子にいつ気づいたのか、紫苑と太陽が私たちの所に来た。
紫苑は中学生を得意の空手の技を使って追い払ってくれた。
「紫苑、救急車呼んでもらって!」
太陽はそう言って、私に人工呼吸らしいことを始めた。
でも、私の意識は朦朧としていて、ここまでしか覚えていない。


