「…咲花?」


放課後、私は隣のクラスを覗いた。


そして、咲花の面影がある女の子を見つけた。


「え…!あか…」


咲花は言い終わらないうちに泣いちゃった。


「え…咲花?咲花?」


私はただただオロオロした。


「朱莉…だよね?」


咲花は身長が伸びて髪も長くなっているけど、昔からのかわいい笑顔は変わっていなかった。


「うん。ごめんね?気づけなくて」


「何言ってるの?ま、私は編入してすぐに分かったけど?」


そっか…咲花は編入生になるんだ。


「ね、どうして言ってくれなかったの?」


私が聞くと、少し寂しそうな顔をした。