「じゃあ食べなさいよ」 
 
そう言ってお母さんは朝ごはんを運んできた。 
 
朝ごはんはオムレツにベーコンだ。 
 
いい香り・・・ 
 
私は香ばしいベーコンの香りを嗅いで思った。 
 
スプーンをカチャカチャさせながらオムレツを口に運んだ。 
 
おいし・・・ 
 
無言のままオムレツを食べ続けた。 
 
「学校どう・・・?」 
  
「どうって・・楽しいよ?」 
 
「彼氏とか出来たの?」 
 
「なっ!!出来るわけないじゃん!!」 
 
「そう・・よね・・・夕美は男の子っぽいから好きになってくれる人もいないしね・・・」 
 
好きになってくれた人なら2人いるけど・・・ 
 
あれ?アキラって私の事好きなのかなぁ? 
 
好きだから”付き合って”って言ったのかな? 
 
きっとそう・・・だよね・・・ 
 
私は不安に包まれた