しかし……
友達が遊びに来た。
汐や実耶ちゃん、二葉(フタバ)ちゃん、通称ふうちゃん、という友達など……。
この時、なにげにハマっていたのがパソコンのゲームだった。
家に来たら、必ずというほどパソコンを開き、を見て遊んでいた。
その日も当然のようにパソコンを開き、あたしのを使ってゲームをしていた。
颯馬くんも、そのゲームをしていて、ちょうどオンラインになっていた。
そのゲームというのは、相手のアバターと話ができたり、メールができたりした。
みんな、普通に仲が良かったし、誰もオンラインしていなくて暇だったという理由もあり、颯馬くんのアバターと話していた。
もちろん、向こうはあたしがパソコンの前にいないことをしらず、『あたし』だと思って、話していただろう。
ちょうどその時、颯馬くん家に颯仁(ハヤト)くんという子が遊びに来ていたようだった。
少し、あたしはなんとなく危機を感じた。
その予想は見事に的中した。
『あのこと、はっちゃんに言うてもいい?』
颯仁くんは、はっちゃんというあだ名があった。
男子しか「はっちゃん」と言っていなかったけど……

