数日して、颯馬くんからもメールが届いた。


正直ビックリした。
重貴くんがあたしのメアドを教えたらしい……。


それからも、メールは耐えなかった。
ほぼ毎日、たわいのないメールで……。




そして━━━━


ある日、パソコンで遊べるゲームで、颯馬くんから告白された。


颯馬くんとメールを始めてから、なんとなく楽しかった。
だから、あたしはOKした。


だけど、友達には教えたくなかった。
というか、言えなかった。


なぜなら、あたしは学校で普段、
「颯馬くんのこと好き?」
と、尋ねられたとき、必ず言う言葉があった。



それは、
「嫌いやし!」
と言う言葉。


そう言っていたのに、付き合っとるなんて聞いたらビックリすると思うし、あの
「嫌い」
と言う言葉は嘘になる。


友達が離れていくのが怖かった。


颯馬くんにとって、
「嫌い」
という言葉でどんな思いをしたのだろう。


今考えると、きっと辛かったのでは……。


付き合っているということは、みんなに内緒にしていた。