もちろん、同じ班になれたのだから、隣同士のほうがいいと思った。
なぜならカレカノ関係。両思い同士でラブラブしてほしかった。
「実耶ちゃん、席重貴くんの隣いき!あたしは後ろいくわ」
「え・・・嫌や。前行っていいで」
拒否られた……。好きなら、隣にいたほうがいいのに……。とあたしは思いながら、
「なんでやねん……。前行くべきやろ!」
「嫌やって!別にいいから!」
はぁ・・・。早く決めへんかったら、授業始まってまうやん!正直早く隣の席にいってほしかったから、あたしは無理矢理実耶ちゃんの机を前に動かした。
「マジでいいから。実耶絶対後ろいくから!」
「なんでーよ!隣がええやんな!?」
重貴くんに問いかけた。もちろん、
「前きてほしい」「隣がいい」
と返ってくると思っていた。だが……
「えっ。西田さんがいい」
はい?なんちゅうことを言うてるんやこの人は。一緒の班になれて嬉しかったんちゃうんかよ?隣がええんちゃうんかよ?好きちゃうんかよ!!
と、思いながらもそんなことは言えずー……。

