例え離れても






体育祭の時期がやってきた。


あたしはクラスが違うかったから、もちろん重貴くんとは違うブロックだった。


ある日の練習、この日は『フォークダンス』の練習が入っていた。


これは、学年ごとに円になり、男女でそれぞれペアが変わりながら踊るものだった。まぁ、当たり前っちゃ当たり前の話。


何回も練習したから、あたしのペアに、重貴くんがまわってきた。手は向こうも繋がないだろうと思っていたが……。気づいたら繋いでいた。