入学する5日くらい前だっただろうか。
いつものように、ゲームをしていた。その時、重貴くんもいた。
あたしは、普通にゲームのなかで話をしていた。
「好きです」
この文字がパソコンの画面に表れた。
そう、重貴くんからも、2度目の告白をされた。
「一回断ったやんな?」
「でも好きやから」
この時、あたしは重貴くんに対して、恋愛感情なんてもっていなかった。ただの友達。ただの同級生。そう思っていた。
だけど、あたしは「OK」していた。
なぜだろう。今考えるとなぜだかわからない。
あたしは、間違いなく颯馬くんを傷つけた。
その罪悪感を消したかったのだろうか?
同じことを繰り返さぬよう、次の人とはちゃんとしようと、そう思ったのだろうか?
でも、もしもあたしが「OK」していなかったら、恋の本当の意味を知ることはなかったよ。

