卒業式が終了し、教室に戻ってきた。


涙して、友達と抱き合っている子。笑顔で友達と喋っている子。卒業アルバムを見ている子。寄せ書きをしている子。


私はというと、璃空の隣で泣いていた。


「璃空と離れたくない。璃空の隣にいたい。」


「紗里奈ー。まだ、離れるわけじゃないやん。今日1日はずっと一緒に居るやん。だから泣くなって!」


「……。そうやな。じゃあ麗華のところ行ってくるな。また後で電話する。」


「おう。じゃ、また後でな。」