「へぇ。 でも、でも。

 なんで私が勇者なの?

 
 第一、何が起こってるの?

 ネコの国で。

 
 私は何をしたらいいの?」





「行けばわかりますにゃ。」




「うぅぅ・・・。 でも・・・」




「あぁぁぁぁ!!! もう!!!


 モタモタしてる時間は

 無いんですにゃ!!!


 早く行かにゃいと!!!」





そういって猫は、ふところから

カギを取り出すと、壁に突き刺した。




すると、そこに紫色のネコ型の扉が

出現し、戸が開いた。


・・・扉の中は道が無く

下へと穴が続いてた。





「じゃぁ、頑張ってくださいにゃ!!!


 なぁに、心配することはありませんよ。

 ネコの国の1人に話はつけてあります!



 その猫が力になってくれるでしょう!


 どうか、ネコの国に平和を!!!


 グッドラック!!!!!!」




そういうと 扉を覗き込んでいた

私の背中にネコキック! を

お見舞いした。


バランスを崩した私は

当然、その怪しい扉の中に

転がり落ちた。