「え!? ちょ、ちょっと待って!

 
 なんで『ネコの国』に

 連れて行かれなきゃいけないの!?
 
 勇者様って!?


 第一、なんで貴方、喋ってるの!?

 猫なのに!?!?」






「簡単なことですにゃ。



 まず、貴方は選ばれた。

 平凡はつまらないと思っている。

 動物を助ける優しさを持っている。



 だから、貴方はペンダントを拾い、

 ここにいる。


 ペンダントはネコの国に

 代々受け継がれてきた

 勇者の証なんですにゃ。



 そして、僕が喋れるのは、

 この道がネコの国と人間界の

 はざま、だからですにゃ。


 この道は選ばれた者しか通れない。


 そして、僕は最終検査役なんですにゃ。


 溝にはまった馬鹿な猫を

 迷わず助ける優しさがあるかどうか

 僕が最終チェックを行うんですニャ。


 (でも、今回は本当にはまったにゃ(笑)w)




 今、ネコの国には、

 ネコの国存続をかけた、

 大事件が起こってるんですにゃ」