「で?何だよいきなり呼び出して」

「あぁ…美来のことなんだけどよ」


あの女の話かよ…


「美来さ…お前と遊ばせる為に会わせたんじゃねぇからな?」

「…は?」

「瞬、お前いい加減に女遊び辞めたらどうなんだよ…過去を消す為とか何とか言ってるけどもう時効なんじゃねぇの?」

「…はぁ!?関係ねぇだろんなの!」

今さら真面目に恋愛しろって言われても、俺には無理な話だ。


「心配しなくても、あの女は俺無理だから」




それだけ言い残すと俺は拓也のアパートから乱暴に飛出した。



外へ出るとどこかで花火の上がる音がした。



俺はムシャクシャしてジーパンのポケットに入っていた携帯を取り出すと、女の番号が入ったグループから適当に女の番号を選び出して電話をかけた。