落とし物

「遅れてごめんねー、授業長引いちゃって」



「あっ、全然大丈夫ですよ」



「喉渇いたし、なんかたのもっか」


一人の男子が言って、みんなでドリンクをたのんだ。



「じゃあ、まずは自己紹介から。男子からね」



端から自己紹介を始めた。



名前をいい終えたところで、



「じゃあ席移動開始!」


と、佐倉君という男子が言って、男子が動き始めた。



「ねぇ、美春ちゃんだよね?宜しく」



佐倉君が話かけてきた。



「宜しくお願いします」



佐倉君は、結構かっこよくて、明るい。



「美春ちゃんって、こうゆうの初めて?」



「あっ、はい」



「あはは、そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」



クラスの男子以外、そんなに近くで話した事ないから、緊張しちゃう。



「あの、佐倉君は、モテますよね?」



「あははっ、モテないよ、美春ちゃん面白いね」



「いや、そんな事ないですよ」



「美春ちゃんこそ可愛いからモテるでしょ?」



「か、可愛い!?そんな事ないですよっ、全然モテませんし」


顔が熱い。絶対赤くなってる。

見られたくなくて、下を向いた。



「あれ?どうしたの?具合悪い?」


そう言うと、顔を近づけて来た。


「えっ、いや、別にっ全然っ」



「そう?具合悪くなったら言ってね」



「はい、すみません。あっ、ちょっとトイレに行ってきますね」



「うん、分かった」



そう言って、席をたった。