「じゃ、明日」
「うん、じゃーね。瑞佳」
「バイバイ、夕莉」
私と夕莉は、駅前で別れた。
改札を出て、ホームに入る。今日は、音楽でも聞こうかなぁ…。
そして、音楽を聴いてると、電車が来た。
私は、いつも通り、端の席に座る。
空いててよかったー、なんて考えながら、座った。
私が音楽をぼーっと聴いてると、どこかの駅に着いた。
「よっ。瑞佳」
ん?誰かに話しかけられた‥? 顔をあげると、そこには、
「あ、恭弥君」
「隣いい?」
え?隣?
「え、あ、うん」
私が戸惑って返事すると、
「はは。じゃ、遠慮なく」
ちょっと笑 いながら座った。
ってか、笑われた―――。
「お前、曲聞いてんの?」
「え、あ、うん」
ってか、同じ返事しか言ってない。
「俺にも聴かせて?」
え?聴く?
「え?」
「片方のイヤホン貸して」
と、私が右につけてるイヤホンを取って、自分の左につけた。
私も慌てて、左につけていたイヤホンを右につけなおした。
しばらく曲を聴いてると、
「いい曲だな。これ」
「え、あ、うん」
うわ、私、また曖昧な返事を…。
「ふっ。その返事ばっかだな」
「え、あ、うん・・・・あ」
またしても!!
「はは。やっぱり、お前、面白い」
!!
「え!?」
「はは。顔、赤い。はは」
笑われたー!うぅ、恥ずかしい・・・・。


