-恭弥said-
今日の帰りの電車に乗ると、
瑞佳の足元にはチョコの入った大きな袋がった。
どうやら、いろいろあったらしい。
すると瑞佳が、男子校でのバレンタインを聞いてきた。
「男子校じゃぁさすがに女子からのチョコとかは期待しないの?」
期待かぁ~。
女子が校門なんかで渡しに来るってのを
期待している奴は少なからずいるだろうなぁ
「どうだろ。まぁ期待している奴はいるっちゃぁいるな」
「へぇ~」
まぁ興味ない奴もいるし
「まぁ、そういうイベントにまったく興味がない奴もいるけど」
「へぇ」
「それも一番身近なやつ」
「えぇ!?」
その身近なやつは無論、直樹だ。
俺はスマホを出すと、メールが来ていた。
直樹からだ。
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玉砕
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あいつ!!
俺だって玉砕するのわかっていて告白すんだから
「恭弥君・・?大丈夫?」
「え?あぁ」
うわ、まさか俺怖い顔してた?


