-恭弥side-
今日の昼、ダチに、昨日のことを話した。
「へぇ~。その子可愛い?」
「普通にかわいい」
本当に普通にかわいかった。
黒髪を肩につくくらいの高いポニーテイル(セミロング)
目は少し小さく二重で160センチ位の丁度いい身長だった。
足が長(美脚?)すらっとしたモデル体型だった。
って何言ってんだオレ。
「へぇ~。どんな感じの子?」
どんな感じ・・・・?
「・・・面白い・・・?・・・うん、面白い」
「はぁ?面白いってなんだよ?」
「いや、なんだよって言われてもなぁ・・・」
さっきから、しつこく聞いてくるのが、俺と一番仲がいい、
小沢直樹。
明るくて良い奴だと思う。
「なぁ、その子のことなんて呼んでんの?」
まぁ、こいつの質問に答える、俺がバカだが・・・・。
「瑞佳・・・」
つい答えてしまう。
「うわ~。馴れ馴れしぃ~!!!」
「いや、女子に“さん”付とかしないし、”ちゃん”付けだと、馴れ馴れしいかなって。・・・それに他校の子だし・・・。まぁ、同じ弓道部だし・・・いいかなって・・・」
「いやいや、それでも馴れ馴れしいっしょ」
「まぁ、一瞬、やめとけばよかったなって思ったけど・・・相手の子、優しかったし・・・。まぁ、あの時俺、ちょっと調子のってたし・・・?」
・・・相手どんな反応するかなーなんて・・・。
「いやいや、馴れ馴れしいね・・・ってか、その子のこと好きになっちゃった?もしかして・・・?」
知らねーよ。
「さぁな。恋ではないことは確かだけどな」
それに・・・
「それに俺・・・」
「ふぅん。・・・あいつか・・・」
なんだよ。なんで不機嫌なんだよ。
「ってか、お前はいないのかよ好きな人」
「いねーよ。バーカ」
いや、バカはないと思う・・・・。
でもやっぱり、馴れ馴れしいのか・・・?
まぁ瑞佳が拒否ってないし、いいか。
ていうより、照れてた・・・・?


