~チャイム~
「みぃ~ずぅ~きぃ~」

「あっさっちゃん!」

「もうっ!さっきから何十回も美月のこと呼んでるのにどうして気付かないの?!」

「ごめんごめん!ちょっとぼーとしちゃってて・・・」

「どうしたの?なんか美月らしくなくて嫌だっ!」

「そんなこと言わなくったって・・・」

「あぁ~ごめんごめん!それで何があったの?」

「うん、あのね・・・」

私は今日のことを全部はなした。健人さんと出会ったことも、保健室に連れて行ってもらったことも、健人さんに会いたいって思ったことも、それと健人さんを見ると胸がドキドキすることも・・・

「美月!それきっと恋だよっ!」

「こ、恋?」

恋なんて興味すらなかった私には恋がどういうものなのかさっぱりわからない・・・

「美月は健人くんに会いたいって思ったんでしょ?」

「う、うん」

「健人くんを見ると、胸がドキドキするんでしょ?」

「うん、そうなの胸がドキドキするの・・・」

「それ、絶対恋だよ!」

「へ?これが恋なの?」

「そうだよ!それにしても美月が恋かぁ~ちょっと驚いちゃったな!」

「さっちゃんはいっぱい恋してるの?」

「私は、一応恋してるかな」

「へぇ~そうなんだ」

「だから美月も私もがんばる!いいねっ!」

「う、うん?」

「さっ席に戻ろっ!じゃねっ」

「うん、ばいばい」