君との出会いは2年前、高校の入学式のときだったね。

「今から花月高校の入学式を開始します。生徒のみなさんは、体育館へ来てくだ さい」

「美月!早く行かなきゃ怒られちゃうよぉ~」

「あっさっちゃん、ちょっと遅れるから先に行ってて!」

「わかった!でもできるだけ早く来てね!」

「うんわかった!」

私は天野美月。今日から高校生です!はりきっていきたいと思います!

「はぁはぁはやく行かなきゃ!」

       ドンッ!

「痛ったぁ」

「おい!大丈夫かよ!」

「へ?あっは、はい大丈夫です!それよりぶつかってしまってすみません・・・
 急いでて・・・」

「まぁそれはいいけどお前立てるか?」

「はへ?」

あっ変な声だしちゃった!あぁ~もうっ

「お前今、変な声だしちゃった!って思っただろ」

「へ?どうして?!」

「お前わかりやす過ぎ!あはは」

なんなんだこの人は!

「それはそうとお前立てるのか?」

「あぁー大丈夫だと・・・痛ったぁ~い!!」

「おいおい、大丈夫かよっ!」

「大丈夫じゃないですぅ~」

「あぁ~はいはい、じゃあ乗れ!」

そう言って彼は私に背中を出してきた。

「ほら早く!」

「あっはい・・・」

この時から君への想いは芽生えてたんだね。これから恋の歯車が動きだすのもわからずに・・・