溺愛の王子様




おっせーな。

と思い、可憐をみると、彼女は楽しそうに他の男と話していた。




「可憐ちゃんも?」

「うんー、私はどーだろぉ?」


にこにこにこ。

前までは俺にしか見せなかった柔らかな笑顔を惜しみもなく振りまいている。


イライラする。

彼氏の俺が待ってんのに。


つか、なにあたま撫でられちゃってんの。


…。