黒板をみるふりをして、視線を移してみる。


揺れた髪に、胸が高鳴る。



好きだ、なんて。


思ってしまって、戸惑って。


でも、手に入れたい、なんて。

考えてしまって、…諦めた。



首をふることに、目を背けるコトに。


彼女の横顔を見つめる山崎のように、
好きなら好きで、通してやろうと思った。