ふたりで乗り込み、他の生徒がいないか、キョロキョロする私。


「なにしてんだ?」

「ウチの学生いないか見てるの」

「…ふーん」



いないみたいっ!

いたら大変だもん…

一之瀬くんファンに叩かれる…w



「一之瀬くんって、話してみると話しやすかったなぁ」

「え、そうか?」

「うん、もっとクールかと」

「ははっ、まぁー…なっ」



意味あり気に口角を上げて、私をみて笑う。


「あ、じゃあ私ここで降りるから」

駅に到着し、降りようとすると、おくってくよ?って言われたけど丁寧に断った。

駅からすぐそこだしね!!



「今日は楽しかったねっ」

「おぅ、俺も話せて良かった」



じゃあ、また明日



平凡な一日にスパイスが降りかかった日。