「なぁ、知ってる!?」

「あー?」

「可憐ちゃん、また振ったって!」

「うわ、まじかよ。さすがだな」



......ごめんなさい、聞こえてます。


親友の上野有未とお昼を食べていると、向こうの男の子たちに私の話をされていた。


「高嶺の花、あんたすごいわね」

ショートカットをさらりとかきあげて有未は愉快にわらった。


「...もぅ、やめてよね...」

私、結綺可憐(ゆいきかれん)は、今年皆月高校に入学した15歳です!


ごく普通の県立高で、ごく普通のスクールライフを送っていますっ!