もうひとつの窓をみた。


  佑介がいた。


  とても悲しそうな顔。


  それから私たちは見つめあった。


  恥ずかしくて目をそらそうとしても動けない。


  佑介も動かない。

 
  この時間は永遠のような気がした。




      ちゅんちゅん




  すずめが鳴いた。

     佑介は、笑った。