咲の言葉はすごく心の支えになった。


 もう忘れようと思った。


 「・・沙耶?ちょっといい?」

 私の友達の美樹が呼んだ。

  「・・え?あ・・いいけど・・?」


  「あのさ・・・言うか言わないか迷ったんだけど・・・」

 「なに?」

  「・・・噂だよ?ホントかどうか分かんないンだけど・・・」

 「うん・・」

   「佐伯君と別れたんだよね・・?」

  佐伯って言うのは佑介のこと。

 「・・・ゥ・・・うん・・」  
  
  「咲さ・・・佐伯君と付き合ってるらしいよ?」

  「え?」

 「・・あくまで噂なんだけど・・・私の友達に優って子がいて・・小学校のときから、咲と仲良かったらしいの・・」

 「・・ああ・・優ちゃん・・」
 
 「で・・昨日たまたま会ったらしいんだよ・・2人・・恋バナトカで盛り上がってたらしいんだけど・・咲、彼氏いるって言ってたんだって・・・で・・・佑介って・・みんな同じ小学校だから分かるんだよね・・写メモ見せてもらったらしい・・佑介だったって」

 「・・・昨日って別れた次の日・・・」

 「うん・・だから嘘と思ったんだけど・・」

 「・・あ・・ありがと・・教えてくれて・・優に会いたいんだけど・・」

 「・・言っとくよ・・」

 「おねがい・・」
  
 「・・了解」