「今年は一組が優勝だ!他のクラスに負けないぞ!」
「お、おう」
気合い入り過ぎだよ咲良たち…
でも、これがウチらだよね♪
「んで、窓際でたそがれ中の梨菜ちゃん~♪あれから進展はあった?」
咲良はペットボトルを私に向けた
マイク…?
「進展とかないから。ただの友達だよ」
千景は友達だ
暇なときはメールとか電話してる
その時間がすごく楽しい
「ふーん…だといいけどねー」
怪しげな笑みを浮かべて私の顔を覗いてくる
「な、なんなの?」
「べっつに~♪」
なんなんあれ…
鼻歌交じりにスキップで教室を出て行く咲良を見つめながら、また窓の外に目を移した

