近くの海までやってきた
寄せては返す波の音が心地良く耳に響く
あれから結構、泣いたな…
でも好きな気持ちは変わらずにある
だけど後悔してない
だって伝えずにもやもやしてる方が、苦しかっただろう
だけど、顔あわせ辛いな…
こういう時は、彼奴が先輩で良かったなって感謝だ
「はあー、やっぱり辛いよ!」
海に向かって叫んだ
周りの目なんてお構いなしだ
この際、どうにでもなれー!
もう、忘れたい
忘れないけど…
とめどなく溢れてくる、好きという感情
「…やっぱ無理かも…」
忘れようとするほど、高橋の顔が浮かんでくる
止まっていた涙もまた溢れてきた
膝を抱えてうずくまる

