「もう、いいんじゃねーの?」 「分かったように言うなっ」 「お前がいつまでもそんなんだから…」 篤也の言葉が引っかかる 反論はできなかった 篤也の言ったことは正しいし事実だ はっきりしないのは、きっと俺が逃げてるからだ 「早くしないと、どっかの狼に喰われちまうぞ♪…例えば、俺とかさ…」 そのときの篤也は悲しげで切なげな目をしていた