「5組 椎名知衣」 その名前が呼ばれた途端 ザワザワしていた在校生 が一斉に静まり返った。 宏樹も勇太も翼も。 俺は異様な空気を味わい 気持ち悪くなりながらも 画面をよく見る。 え? 静まり返った在校生を 気持ち悪く思っていた 俺もその気持ち悪い在校生 の中に入っていた。 だって だって 天使かと本気で思った。 その子から目を離せなくて ただただ目で追うだけだ。