今夜の満天の星空に誓うわ。

必ずあなたを幸せにしてみせる。


「聖良愛してる。愛しているよ。」


擦れる龍也先輩の声に身体の奥底から痺れるような愛しさが込み上げてくる。

あたしは星を見上げ祈りを込めるとありったけの想いで彼を抱きしめた。


「好き…。大好き。あなたを愛しているわ。」


頬を伝った涙はホタルの光に照らされて砕けた星のように青白く輝き散っていった。


お願い、あたし達をそっとしておいて。


どうかささやかな幸せを奪わないで。


二度と哀しい恋の物語を繰り返させないで。