【中編】『Love Step番外編』星に願いを

龍也先輩は瞳を閉じて、暫くされるがままにじっとしていたけれど、やがてゆっくりと目を開けてあたしを真っ直ぐに見つめた。


「聖良…俺、母親の事、調べてみようと思うんだ。」



抗えない大きな力が働いているような気がして…胸騒ぎを抑える事ができなかった。

何かが大きく動き出そうとしている。

そんな漠然とした予感があった。