ずっと、自分が嫌いだった。
可愛くない自分が。
……でもきっと、村瀬くんのおかげで、ほんの少しでも、自分のことを好きになれた気がする。
それが、きっと自信につながるんだよね?
「あたしを変えてくれたのは、村瀬くんだよ。好きって言ってくれて、ありがとう。……あたしも、村瀬くんのことが好きです」
あたしは、そう言って、精一杯笑顔を作った。
あたしが村瀬くんの笑顔が好きなように、村瀬くんにも、あたしの笑った顔をいちばん好きになってほしいから。
「……嬉しい」
「あたしのこと、あなたの恋人にしてくれますか…?」
恥ずかしいことを言っている自覚はある。
でも、後々悩みたくないから、はっきりした答えが欲しい。
あたしの言葉に村瀬くんはびっくりしたように目を見開いて、
「……出よう」
と低い声で言うと、あたしの腕を引っ張って立ち上がらせると、そのまま出口まで手を引いた。
すばやく会計を済ませて、外に出る。
あんまり急ぐから、あたしのココアの分まで村瀬くんに払わせてしまった。


