不細工なあたし


どういう意味?

 
あたしは村瀬くんの言葉の意味をつかみかねて、首を傾げた。


 
「……今日、そんな可愛いカッコしてるのって、俺のためなのかなって…」

「……」

「…俺、今日はこの前の告白の返事もらえると思って来たんだ。そしたら城崎さんすごい可愛くなって現れるし、そんな、幸せそうに、笑ってくれるし、もしかして、って…」


言い終わると、村瀬くんはあたしからでも分かるくらい、かあっ、と顔が赤くなった。


「ご、ごめんほんと勘違いだったら俺すごいイタイ奴だよね!?だからさ、もし違うなら早めに止めてほしくて…。ってまた何言ってんだろうね!?ごめん今の気にしなくていいから!」


そう早口で言って、村瀬くんは「余裕無さ過ぎ…」ともごもご言ったあと、頭を抱えていた。


……なんか、可愛いんですけど。



「……村瀬くん」


呼ぶと、村瀬くんはゆっくりあたしの方に向き直った。


「……合ってるよ。あたし、今日は村瀬くんのために、変わろうって思えたの」


あたしがそう言うと、村瀬くんは大きく目を見開いた。


「あたし、ずっと自分に自信がなかった。…でも、さっき、村瀬くんが『可愛い』って言ってくれて。…そしたら、自分でも不思議なんだけど、なんか、泣きそうになったの。すごい、心に響いた」

「城崎さん」

「村瀬くんが可愛いって思ってくれるなら、きっと今のあたしでいいんだって、思った。…こんなこと思ったこと、今まで無かったの。ずっと、もっと可愛くならなきゃって思ってて」