不細工なあたし


もしかして、こんなこと相談するべきじゃなかったんだろうか?

あたしはちょっぴり不安になって、それを誤魔化すようにココアを口に運んだ。


「……」


なかなか言葉を発してくれない早紀に、あたしはしびれを切らしておずおずと俯いていた顔を上げる。


「ミコ!!」

「さ、早紀?」


しかし、予想とは全く異なる早紀のキラキラした瞳に、あたしは別の意味で怖くなった。


「私は嬉しい!!ミコと恋バナができるなんて思ってもみなかったよ!……で?ミコ的に村瀬くんはどういう感じなの?悩んでるってことは、少なくとも嫌いではないんだよね?」



ずいっ、とテーブルに身を乗り出して、早紀は一気にそうまくしたてた。


キラキラ過ぎる瞳が怖いです師匠…。



「ていうか、どんなふうに告られたの!?ききたいーっ!!」

「どんなふうって言われても」



あたしは早紀の勢いに流されて、気付けば合コンのことにとどまらず、中学時代に村瀬くんに告られたことまで喋ってしまっていた。


あたしが、かつて村瀬くんを傷つけてしまったことも。