そう訊くと、村瀬くんは微笑んで頷いた。
「うん。たぶん、そういうことだと思う。……ねえ、城崎さんは出会い目的で今日参加したわけじゃないって言ってたけど…、もしかしてもう相手がいるの?」
「……え!?」
そういう解釈になるの!?
思いがけない言葉にびっくりして、あたしは思わず村瀬くんを凝視していた。
ていうか、こんな枯れたあたしに彼氏がいるように見えるっていうの!?
「…そんな驚かなくても。もしかして、図星だった?」
村瀬くんは苦笑してそう言った。
「ちっ、違う!!だいたいこんな可愛くない女、彼女にしたいなんて人いないって!」
あたしはぶんぶんと手を振って否定した。
なんであたしこんな必死なの?
彼氏のひとりやふたりいるって、カッコつけちゃえばよかったのに…。
こんなセリフじゃ、今まで恋人さえいたことありませんって暴露してるようなもんじゃない!!
「……可愛くないとは思わないけど…」
「あはは、相変わらず村瀬くんは優しいねー!」
……なんだ、あたしのこのテンション。
そう思いながらも止められず、あたしはそのテンションのまま言葉を紡ぐ。
「あのときも、優しかったよねー!あたしが最低だったのに、あれから普通にクラスメイトとして接してくれ…て」
さすがに、そこでしまったと思い口をつぐんだ。
何言ってるの!?あたし!?


