ワタシ、倖月朱夏とカレ、久保田京輔君が出会ったのは、7年前の七夕だった。一年に一回しか会えない織姫様と彦星様が出会わせてくれた奇跡。
「こっちが彼氏の京君だよ」
小学生の時から大の仲良し、村下友美ちゃんに紹介されて、カレと知り合った。「どうも」
「初めまして、倖月朱夏です」
初めてカレを見た時ただカッコイイなぁまるで芸能人を見ている感覚しかなかった。
脚が長くてスタイル良くてイケメン分野に入っていてもおかしくなかった。
面食いの友美にとっては、ストライクゾーンだった。
「それでこちらが、杉山真琴さん」
友美の彼氏さんの友達、杉山真琴さん。カレと違って、誠実で優しそうな人。
この時のワタシは、カレよりも真琴さんに興味を抱いていた「初めまして杉山です、京輔とは、幼なじみなんです」
「そうなんですか」笑った顔が子供のように可愛らしくて、出会ってすぐなのにワタシは、杉山真琴という男性に目を奪われていた。
付き合うなら真琴さんみたいな人がいいそんなワタシを京輔さんが目を細めて見ているとは知らなかった。