愛しくて


こんな簡単に約束をしてしまった自分を今は恨んでいる。



「おまたせっ!とう君!」




「やっと来たんだね。3秒遅刻してるね。」



「え?でも時間は間に合ってるよ??」

時間には間に合ってるのになんでそんな事言うんだろう?



「悪い子だね、君は。」



「悪い子って…「ここでキスしてよ。」


わかってた。彼が一瞬妖艶な笑みを浮かべたことは。

疑うべきだったんだ。
彼の言葉を。