その温もりを。


「もういい。」

北見にバレンタインのチョコレートなんてあげない。

わたしは席を立ちあがる。


「え?なにが?」


北見は歩き出したわたしの腕をつかんだ。



「うっさい!

……勝手に仲よくしとけば?」


わたしは無理やり手をはなして

屋上へ歩き出した。