その温もりを。



「なぁ、なんで琴名と維がイチャついてんだよー。」


北見は急にわたしを後ろから抱きしめた。



「はなして、北見。早急に。」

「なんで、今日はそんなに冷たいんだよー。」


うるさいうるさいうるさい!


「空は本当に鈍いんだな。」

コツンと武智は北見の頭を叩いて

わたしを北見の腕の中からはなした。



「ん?なんの話?」

北見はキョトンとした顔で首をかしげる。