「全く、よくわかんねー奴等だな。」


海斗が言う。
私と蒼空が頷く。


「行こうか。」




蒼空の声に歩き出し教室に戻った。





翌日の朝、いつものように席に座り、机の中に入れてある煙草を手に取ろうとしたら、他には何も入っていないはずなのに紙が入っていた。





私は不思議に思い授業中、龍鬼メンバーが見てない隙に目を通した。




“昼休み3階(3年の教室がある階)空き教室に来ること。来なかったらオマエの人生めちゃくちゃにしてやる。龍鬼に言っても同じ。”




へー。
喧嘩売られたってことか。
女の字みたいだし、私1人で十分だし、言う必要もない。


何か悪いことしたかなー。




記憶にないんだよなー。




こんなことで龍鬼に迷惑かけるのは嫌だし、1人で出来ることは1人で片付けよう。






「唯奈!聞いてる?」




海斗がふてくされて私に言う。




「ごめん、ぼーっとしてた。」



「本当、朝弱いよな。」




亮汰が笑いながら言う。





「唯奈、今日は何する?」





海斗は私が退屈しないように、こうして授業中も話かけてくれる。